[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
企業はプロダクトを標的市場に導入しますが、売上を上げ続ける為には定期的にプロダクトを陳腐化させ、買い替え需要を喚起せねばなりません。
この陳腐化を計画的に行う事を、計画的陳腐化とよびます。
このプロダクトの計画的陳腐化には、三つの方法があります。
物理的陳腐化と機能的陳腐化と心理的陳腐化です。
今回はこのうちの物理的陳腐化について話します。
物理的陳腐化を積極的に取り入れている有名ブランドにボールペンのパイロットがあります。
「パイロット=高級ボールペン」などのイメージを持っている方も多いと思います。
このパイロットは、ボールペンの赤と黒とシャーペンの三つの機能を一つに纏めた多機能ボールペンを市場に導入していますが、この多機能ボールペンは一定期間毎に壊れるように製品設計されております。
プロダクトの耐用年数を短くなるように設計して、一定期間毎に買い替え需要が発生するように仕掛けて行くのが物理的陳腐化ですが、これをパイロットは使っております。
パイロットの多機能ボールペンは文句無しといえるほど、製品の完成度が高いです。
私も使っておりますが、もし壊れなかったら買い換える気にはなれないくらい製品の質は高いです。
このボールペンが壊れずにずっと使う事が出来れば消費者である私としてはありがたいですが、この多機能ボールペンが壊れなかった場合、パイロットのボールペンの買い替え需要が一切発生しない事になりますので、パイロットとしては困ります。
完成度の高い製品を市場に導入した事で逆に売上を落としてしまうわけです。
そこで、耐用年数が短くなるようにプロダクト設計をし、一定期間毎に買い替え需要が発生するようにパイロットは仕向けております。